アーユルヴェーダを実践する理由

2021.03.27.

情報が溢れすぎる時代となり、次から次へと新しい健康法や美容が出てきますね。そういった情報に振り回されてませんか。
では、自分に合う健康法に出会うことはできるのでしょうか。
アーユルヴェーダに答えがあります。全ての人に合う健康方法です。なぜなら、体質や個性を一番重視し、それに合わせたケア方法や食事法があるからです。

今回は、あらゆる健康法がある中で、「アーユルヴェーダを実践する理由」です。

健康とは

WHOのよる健康の定義です。「健康とは、病気でないと、弱っていないということでなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。」

現代人は、病気ではないけど、不調は続き、心がすこぶる元気!という方は少ないように思えます。

アーユルヴェーダは、体だけでなく、心も整えていくことが重要視され、これらを調和することが大切と考えます。よって、このWHOの健康定義にそって、自身が満たされた状態を目指すため、現代社会にぴったりな健康法であると私は考えます。

現代にあったアーユルヴェーダ

ドーシャの記事でもありますが、私たちは自然の一部であり、一人一人異なる体質です。季節や時間や環境、食べ物の影響の受けエネルギーバランスが変動します。それを観察し気づくことで対処します。

一般的な健康法は、糖質をカットする、ある食品を食べ続ける、などがあると思います。自分の性質を理解しないまま、それを続けていくと体調不良を引き起こしたり、顔がげっそりし老けてしまう場合があります。

例えば、バナナをたくさん食べると健康にいいとされることがあります。バナナの性質は、重性で冷性です。重性で冷性のカファ体質の方が食べ続けるとどうなると思いますか。

その性質のエネルギー過剰となります。結果、やる気が出ない、体が冷える、鼻が詰まるなどの症状を引き起こすことがあります。

では、アーユルヴェーダの法則を使ってどうやって体調を整えていくのか。

女性に多い便秘の例を見てましょう。

便秘はヴァータの乱れであることが多いです。ヴァータとは、五大元素の空と風で構成され、「軽、動、速、冷、乾燥性」の性質です。

ヴァータが乱れているというのは、上の5つの性質を日常で考えると、「不規則な生活が続き、忙しく、落ち着きがない、体は冷え、乾燥してる」となります。

これらの性質と反対のことを行うと、自然の一部である私たちのバランスが整うとされます。

それは「規則正しい生活、休息を取る、体を温める、温かい油分が含まれた食事をいただく、オイルマッサージをする」などで、これらを生活に取り入れていきます。

そうすると、本来の人の機能が働き、便秘が解消される、さらにその他のエネルギーバランスを整えることができ、根本改善となることがあるのです。結果、他の不調も改善され、気づいたら心もいい感じである、となります。

ですので、基本のアーユルヴェーダの考えや、体質を知り実践することは、自分自身の状態に合わせたケアを取り入れることができるのです。心身ともに本来のバランスが取れている元の状態に近づくことができ、体と心の健康を取り戻すことができるのです。

季節の過ごし方

心を整える

先ほども書きましたが、アーユルヴェーダは体と心を整えることが重視されます。幸せはなるものでなく、幸せであることに気づく考えです。

物質社会である現代は、幸せを外に置きがちです。これを手に入れたら何か変わるかもしれないと一生懸命働いて、手に入れ一瞬の多幸感を味わうことができます。しかし、それは一瞬にして消え去り、また他のものへと移り変わります。

例えばの話、私の実体験で恐縮ですが・・・。

大学卒業後、私はいわゆる赤坂でOLになりました。先輩や上司に恵まれ、同僚から羨ましがられてました。上司には毎晩食事などに誘っていただき、若さゆえに褒めていただくことも多かったです。定期的に10万ほど洋服を買ったり、毎年、海外旅行に行けるほどお給料もいただき、安定した生活を送ってました。特に大きな不調はなかったですが、幸福と感じる瞬間が少なかったのを覚えてます。

世間一般から見たら、贅沢な暮らしですよね。今思うと少しいいなぁとも思いますが、年を重ねた今の方が幸せです。

なぜかというと、アーユルヴェーダのケア方法を行い、体が整ったからです。高校生から使用していた便秘薬とはおさばらし、生理痛はなく、冷え性は改善されました。また体が整うと心が整います。結果、気持ちは落ち着き、不安症はだいぶ減りました。

体を整えるというのは、心を整えるということ。自分自身に意識を向け、自分と繋がりケアをします。その時間は忙しい現代人にとって自己を滋養する特別な時間となり必須だと私は考えます。

まとめ

アーユルヴェーダを実践する理由は、「自分と繋がる時間を持ち、毎日丁寧に暮らし、心身を整えることができる」からです。もちろん人間ですから、イライラしたり、慌ただしい日もあります。(それも自然界の法則を用い、なぜそうなったのか?と食や環境を振り返ると答えが見えて面白いですよ!)
もしかしたら健康法を探すジプシーから卒業できるかもしれません。